煙草を吸って知ったこと

僕はもう成人なので社会的には煙草を吸う権利がある。
でも煙草はもっと大人になって吸おう、という決心(?)や周りへの迷惑やなんやらかんやら考えて吸ってなかった。
それは前に日記で書いてたのだけど消してしまった。


そして最近なにもかもが(自分が?)めんどくさく感じるようになってきた僕は清濁併せ呑もう、というかっこつけた感覚から煙草を買っていた。
耐え切れないぐらいめんどくさくなったら吸おう、と思って。
そして一日中家にこもって考え事にもならない考え事をした僕は月曜からのめんどくささが耐え切れなくなって煙草に手を出した。
今考えれば煙草を持っていることで心が折れやすくなっていたんだろうな、と思う。
ボブには吸わないで、と言われていたのだけど;どうやら僕は彼女のお願いも聞けないぐらいのバカになったらしい。戻れない今となっては自己嫌悪。
その時の僕は「煙草の一つも知らないで何を分かった気になっているんだ」というよく分からない心理状況にあった。
そうして「バイト先の先輩のを一口吸わせてもらった」っていうものすごくベタなデビュー以来ものすごーく久しぶりに吸ってみた。


まぁこんなもんだよな、という感じだった。何を期待してたんだ僕www
軽いのであればそんなにくらくらしない(先輩のはひどく重かったらしく僕はバイト中けだるさを感じていた)、煙草は20本入り(12本ぐらいだと思っていた)、以外に早く燃える(5分ぐらいは燻らせられると思っていた)、など「おぉ」ぐらいな驚きはあったのだけれどそれだけだ。ほんとにそれだけ。


煙草を吸ったから大人になったわけではないけど期待してた未知の物体の正体が分かった、と言う点ではこれも経験か、と思う。
それがなんなんだとも思うけど。


人間は日々楽しみを食いつぶしながら生きている。
生きていれば楽しみを発見することもあるのだけれどそれは自分が変化した時。
周りの状況が変化したり内面的に変化したり。
僕は正直自分が変化している気はしない。毎日メロンパンを食べ、毎日学校で毎日宿題…
変化していない僕は楽しみを発見することはなく、ただ減っていくのみ。
今日もまた煙草はすごくいいものかもしれない、と期待する楽しみを失った。


このままで楽しみが大体想像がつくぐらいの量になったら…とちょっと怖い。
純粋になりたいね。目の前のものすべてが楽しく感じられるぐらい。
それにしても僕はなにをやっているんだろうか。寄り道をする暇はないことぐらい分かっているはずなのに。