思い出

小学校のころの友達に、と言っても友達というほど親しくはなかったのだけど、ちょっと変わった子がいた。
その頃生き物係だったぼくは動物が大好きだった。
生物を"いきもの"と読むのは間違いだと先生につっかかったほど。分かりにくいか。
とにかく登下校中に虫がいたらとりあえず持っていって教室で飼おうとした。


その変わった子は虫なんかをよく殺していた。
せみの羽、足をちぎったりするのはもちろんかえるやカタツムリなんかもよく殺していた。
あるとき金魚がいなくなって、ベランダでその死骸が見つかったりすることがよくある時期があって、目撃者からその変わった子がやったんじゃないかということになり、先生が聞くとその子は認めた。
命の大事さとかからその子は怒られることになり、生き物係だった僕はすごく怒った。虫のえさやりとかたまに回ってくるウサギ小屋の掃除とかも手伝ってくれてたのにって。
これで思い出は終わり。


だけどその子が小動物を殺すことに興奮を覚えていたらどうなんだろう。
いや、これは想像の途中で出てきただけ。
もっと抽象的な感じでいくと「もし自分が社会的に禁じられてることを必要としていたらどうするのか」って感じかな。
重度のロリコンだってそんな感じだ。小さい子にしか性的興奮を覚えることができなかったらどうするんだろう。もっと極端な例だと三島由紀夫潮騒(かな?)みたいに男が血を流すことに興奮するなら?


僕の今のところのベストな解は出家することなんだけどそんな冗談みたいなこといってられない状況になったら?
もし子供がそんな風になったら?やっぱり愛しちゃうんだろうけどどうやってその禁じられた行動を止めるべきなんだろう、なんて考えている。
特に解決策はないのだけど最近の問題。
大きくなったであろうその子と話してみたい。その子はただなんとなく殺していただけかもしれないけど、というか小さい頃の子供って結構残酷なことするもんだけど。

今日は玉置浩二の"メロディ"がクリティカルヒット。懐かしい。