相対番地

僕は学校が嫌いなわけではない。
まぁ大学はこんなもんだろう、とか変に妥協したりして。
しかし生徒には不満があったりする。
学部の性質からか、やる気がないのは(僕も似たようなものなので)いいけどそれをアピールしてくる。
なのに実はやる気はある。
まじめなのに不真面目なふりをして、それが下手。
まぁ簡単に言うとそんな感じだ。


僕だってやる気がない。
あわよくば学校にも行きたくない。大学だから義務教育ではない。
でも僕の代わりに入れなかった人がいるかもしれないとか考えちゃうと学校に行くことは強い義務になる。


だから学校には行くけど勉強はしない。
課題が出てもやるのはせいぜい提出日の二日前、眠くなったらあきらめる。
最低限の努力はする、といった感じだ。
だから見る人から見たら僕だってやる気があるのにないふりをしている人の一人かもしれない。


僕は幸いにもそれを愚痴れるだけの友達がいた。
ボーイだ。
ボーイはプログラミングができないから、できる人がわけが分からないと言っていた。
また、学科の人たちは(それがいいことか悪いことかは別として)あまり周りを気にしない。その無神経さがいやだ、とも言っていた。


ボーイの話は理解できていたので一緒にいた。


前置きが長くなったが、最近ボーイに変化が訪れた。
(男ばっかりの)サークルが忙しくなり挑戦しようとしていたバイトをやめることにした。大変だなー。
そして女の子のことを考えるのをやめて勉強に専念する、と言った。そこまでせんでも。
プログラミングはパズルみたいだ、と話していた。分かる。
不満をはくのをやめた、と話していた。まぁそうしたいならいいか。


そんな風に考えていた。
今日。学校で昼に会った彼はパソコンを持っていた。サークルの事務で使うことはよくあったし、彼は忙しいから「今日は教室で飯を食うのか」程度に考えていた。
彼は「プログラミングの勉強がしたいから教室で食べる」と言った。


別にプログラミングが悪いわけじゃない。むしろ役に立つから勉強したほうがいいだろう。だけど相手がいるのにパソコンに向かう、というのは相手をないがしろにしている気がしないか?
そんなことを話してさっさと一人で飯を食べに行った。久しぶりに一人で食べた。


まぁとっさに口から出てきたのがその言葉だったのだけど、僕が本当に思っていたのは「僕たちが仲良くなった、学部の周りを気にしない雰囲気が嫌い」という共通意識がなくなった、ということだった。


人は誰でも自分が原点だ。僕だって。
あとはどれだけの距離自分と離れていても相手を受け入れられるか。
自分が変われば受け入れられる相手も変わる。
相手が変われば受け入れられるかどうかも変わる。
そんな単純なことなのに、あまり原点近くに相手がいない僕はとっても寂しい気分になる。
彼の原点は学部の雰囲気に合う方に移動してしまった。


マイノリティは僕だからまぁどうできるわけでもないんだけど。
あー最近どうしようもなくてどうしようもなく暗いことしか書いてないなー。中学生日記
ちょっとは楽しいことも考えよう。
そんなこんなでBEAT CRUSADERSの"LOVE DISCHORD"を聞いている。
"So sweet ,I kill you"ってぐらい恋愛したいわー。