プライド

僕は中学生までは優等生だった。
特に勉強しなくても学力はトップ、みたいな。
過去補正が入ってるかもしんないw


高校に入って一番得意な数学でこけた。
それで数学を勉強、することはせずに他の長所を探して部活に入った。
そして高校三年まで典型的なだめ学生だった。
唯一フォローできることがあれば授業をサボることはほぼなかったくらい。


そして嫌でも大学入試を考えないといけなくなって、部活も終わった夏。
友達と先生の助けでやる気を出して、びっくりするぐらい勉強ばっかりの生活になった。
それでも友達から見れば全然足りなかったらしいけど僕にしてはびっくりするぐらいの勉強漬けだった。


そして本当にいろんな人の助けを借りて、大学に合格した。
正直浪人も覚悟していたので頭の中は「??」って感じだった。
そして僕は高校時代のやる気を持ち続けていた。
「僕は実はやればできるんじゃないか」という根拠のない自信から「大学で一番デキる学生が集まる」といううわさの授業を受ける。
そこでは選別をされるのだけど、僕はおそらくやる気を買われて授業が受けられることになった。
でも僕のやる気は空回りした。
ここまで書いて「あれ?これ前に書いたことないか?」と思い始めたけどもう一回書きます。満足するまでw


そして全力を出したと思った僕は不合格になる。
僕の自信やらプライドは吹き飛ばされた。
そこで初めて「あ、すごいのは僕じゃなくて僕の周りの人たちだったんだ」と気づく。


そして引きこもる。しかし留年はできなかったのでなんとか最低限の単位を取る。
そこから夢もなく、引きこもり、とにかく陰鬱とした生活が約一年続く。
部屋にいると押しつぶされそうでバイトをするも、物欲がなくなって使わない。言い方は大げさだけど生きる意味がわかんなかった。すごい人にまかせりゃいいじゃん、俺にいいとこなんてないじゃん、みたいな気分だった。
そしてお金がだいぶたまったころ、急に「旅行しよう」と思ってニュージーランド行きを決意する。
そこでだいぶ癒されたけど、正直プライドとかは今でも折れたまんまだと思う。


今考えるとプライドは折れてよかったな、と思う。あの自信は根拠がなかったし、身の程を知ることができた、と言う面では大人になったんだろう。あのころの僕はその気になれば何でもできると思っていたし。


しかし気になっているのは、もし自信がそれほど折れずに、がむしゃらにやり続けていられたら、と言うことだ。
空が飛べなくても飛ぼうと努力し続ければ人で一番のジャンプ力は得られるかもしれない、見たいな話があるけど、僕は正直一回やって飛べなかっただけでもうジャンプするのが怖くなっている。
けど、バカみたいに「次やったら飛べんじゃね!?」みたいに挑戦し続けられたら変わっていただろうな、と思う。


今、僕は飛べなかったときのショックが過去のものになって「変わった今なら…」みたいな気分になっている。けど怖いのも確か。
ここでジャンプできるかどうかで今後も変わってくるんだろう。
でも引きこもった生活が続いたせいで周りの人は確実に減っている。チアリーディングみたいに持ち上げてくれる人はいない。
それでも飛ばないといけないような強迫観念にとりつかれている。


僕になにができるんだろう。
折れても元に戻る、もしくは折れないようなプライドがものすごくほしい。